2017年9月 津和野・浜田その2
●1日目 山口・津和野・益田・浜田 つづき
今回の旅行は、このお店に訪れるためだったと言っても過言ではありません。
浜田の海旬というお店です。数ヶ月前に飛行機に乗った際、機内誌で紹介されており、ずっと訪れてみたかったのです。念願が叶いました。
こちらは3000円・4000円・5000円のコースのみの営業になるようです。人気のお店なので、予約してからの来店がよろしいかと。
突き出しは、烏賊の煮物。この佇まいからますます期待が高まります。
次は刺身3種盛り。
今日は黒曹以・平政・腰長鮪でした。
白身の黒曹以が、とにかく甘い。歯応えも硬すぎず柔らかすぎず絶妙。表現として合っているのかは分かりませんが、団扇海老に似たような味わいでした。
この辺りでビールでは我慢できず、日本酒に。
浜田にある日本海酒造の、「のど黒」を追加で注文。それが届くまでは、刺身は我慢です。
続いて、雲丹の茶碗蒸し。中には海老や帆立が入っています。
さらに続いて、甘鯛の塩焼きとのど黒の煮付け。
のど黒の煮付けは、口に入れた瞬間蕩けました、、
脂が濃厚で、旨さが脳に直撃します。日本酒ですぐに追いかける必要があります。
先ほど頼んだ、日本酒ののど黒とぴったり合うことは言うまでもありません。
同行者は、今まで食べた煮付けの中で一番美味しいとのとこと。
甘鯛の塩焼きも、身が柔らかくて濃厚な味わいでした。
次は豚しゃぶ。ずっと魚料理かと思っていたので嬉しい不意打ちです。
盛り付けが椿の花のようで美しい。
更に、揚げ物まで。
鰆の餡かけの下に揚げ出し豆腐が潜んでいます。
もうそろそろ締めの雑炊かしらと待ちかまえていたら、まさかの握り寿司が、、
ネタは先ほどの刺身でもお目見えした腰長鮪です。あらのお吸い物と共に。
刺身とは違う部位のようで、更に脂が乗っていました。色も若干薄い紅色です。
デザートはマンゴーシャーベット。
ここで、私が厚かましいお願いをしまして、更にのど黒の肝と真子を持ってきていただきました。
のど黒の肝は、皮剥や鮟鱇など、今まで食べてきた肝の中で優勝です。
とにかく濃厚。でもしつこくない。口の中でまったりと広がります。フォアグラにも負けていません。
無くなってしまうのが惜しかった。ずっと食べていたかった。食べ終わった瞬間喪失感に襲われました。
口の中に残った味だけで更に日本酒が飲めそうでした。
必ず、またのど黒の肝を食べに訪れようと心に決めました。
今回私は5000円のコースを頼みましたが、大満足でした。
お店の日本酒は、すべて日本海酒造のもので、それが地の魚によく合って美味しかったです。
お酒と合わせても1万5000円いかないくらいでした。
こちらの雑誌でも取り上げられています。
2017.9月 津和野・浜田その1
美味しい魚を食べたくなり、1泊2日の旅へ出かけました。
●1日目 山口・津和野・益田・浜田
全国の県庁所在地のうち、最後に出来たものだそう。
午前中に訪れたからか、人も多くなくゆったり過ごせました。
商品が並んでいるカウンターが横に広くて、開放感のある店内でした。
テラス席も充実しており、目の前は広々とした芝生で、ゆったり過ごすことができます。
隣が山口市立図書館なので、借りた本をゆっくり読むこともできそうです。
昼食は津和野で頂きました。
遊亀でうずめ飯定食を。動物性のものは一切なくて、あっさりいただけます。特にこんにゃくのお刺身が、つけだれが梅風味で爽やかで美味しかったです。
座った席の壁に、森茉莉の色紙があり、愛読者としては感動もので、一人興奮してしまいました。津和野は森鴎外の出身でもあるので、訪れる機会も多かったのでしょうか。
食後は津和野の商店街をぶらぶらと。ご当地マンホールを無事発見した後、源氏巻アイスなるものを見つけて、食後のデザートとしました。
津和野のマンホールは芸が細かくてオリジナリティがあり美しかったです。
源氏巻アイスも、小豆アイスが昔懐かしい味わいで、外のクレープ部と相まって新しい味わいでした。
商店街にあったクロネコヤマトもレトロな風情。商店街全体も歴史が感じられて素敵な街並みでした。
土日はSLが走っており、終着駅である津和野の街全体が人通りが多く、賑やかでした。
今回は訪れていないのですが、駅近くに安野光雅美術館があり、こちらもお勧めです。
食後は津和野城址へ。同行者が日本100名城のスタンプを集めており、その付き添いで行ったのですが、とっても楽しめました。
城址の麓にあるリフトで山の上まで登りました。行きは余裕があるのですが、帰りは高さがあり少し怖かったです。ですが、眼下の眺めが素晴らしく、怖さを忘れらことができました。
城は、私は正直凄さなど分からないのですけど、本丸跡から見下ろす津和野の街は、安野光雅の絵本に出てきそうなほど素晴らしい眺めでした。
その後益田を経由して浜田まで向かいました。
道すがら、益田にある栗栗珈琲で一休み。
名前の由来が気になります。お店の中で自家焙煎をされており、スペシャリティコーヒーを手頃な価格で味わうことができます。
ガテマラ産の珈琲と、濃いアイス珈琲を頂きました。(アイス珈琲は2種類あり、銅製のマグに入っている方)
どちらも深みのある味で美味しかったです。珈琲はマグカップに並々注いでくださり、お代わりはどれを頼んでも半額だとのこと。次はショーケースにあったケーキと一緒に頼もうと思います。どれも美味しそうでした。
この後は浜田で夕御飯です。